<すき・スキ・大好きベスト10!の世界へようこそ>
このコーナーではアジア書林店主の小林(中国語読みではシャオリン)がお気に入りの人・モノ・場所などを紹介しています。
趣味趣味人間の全貌をぜひお楽しみください。もっと詳しく知りたい方はどんどんメールしてくださいね!待ってます。・好きな作家(日本篇)
1.真保裕一(とにかく綿密な取材と構成のすばらしさ、ハズレ作なしのミステリー作家です!)
2.佐々木穣(人間を描かせたら天下一品です。第二次世界大戦3部作泣きながら読んでください!)
3.折原一(あっ!またやられちゃったよ。という快感を最後の最後で味わってください。どんでん返しの天才!)
4.松山猛(ポパイ・ブルータスといった歴史的名雑誌の編集でおなじみの名エッセイストです!)
5.植草甚一(私を古本・ジャズ・ミステリーの世界へのめりこませた雑学の王でいて、サイケなヒッピーおやじです!)
6.伊藤整(文学者というよりは「チャタレー夫人の恋人」の訳者といった方がわかりやすいですね。詩もすてきですよ!)
7.宮本輝(文壇デビューからすべてオンタイムで作品を読んできたので愛着があります。美文家です。ハイ!)
8.吉本ばなな(もはや完全におやじさんを越えた感がある今の日本人を描く大天才です!)
9.荒俣宏(故澁澤龍彦の後を継ぐのは彼しかいません。本の虫・マニアのあこがれの知識人でもあります!)
10.山田真美(最新作「夜明けの晩に」一冊で私の心を捉えたすごい人。手塚治虫・光瀬龍のファンは要チェック!・好きな作家(海外篇)
1.ウォルト・ホイットマン(この人の描くフロンティア精神にはほんと感動する!)
2.O・ヘンリー(私を短篇小説という凝縮された宇宙へ引きずり込み・のめり込ませた悪い人!)
3.ソウル・ベロー(アメリカ・ユダヤ系作家では一番好き!人間模様を描かせたらNo.1です!)
4.ジャック・ケルアック(ビート・ジェネレーションの旗手であり、スピード感あふれる文体に興奮した!)
5.シェイクスピア(その題材の多様さと磨き上げられたレトリック、やはり天才なんですね!)
6.ヘルマン・ヘッセ(中学の頃夢中で読んだ諸作が懐かしいです。洞察力のすごさを感じる!)
7.マルグリッド・デュラス(色彩豊かな絵のような彼女の人生体験が味わえる幸せ!)
8.アントワーニ・ド・サン=テグジュペリ(ロマンティズムという言葉がいちばん似合う作家でしょう!)
9.ガブリエル・ガルシア=マルケス(濃密な文体・強烈なイメージ・奇怪な小宇宙、はちゃめちゃな鬼才!)
10.ジョン・アップダイク(平凡な日常・普通の人々の苦悩を淡々と描き出すすごい人なんです!)・好きな文学作品(日本篇)
1.「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」佐々木穣(新潮社)
とにかくおもしろい、ドキドキ・ワクワクできる。そして何よりとっても魅力的な主人公に惚れ込んじゃいます。
人物がしっかり描かれている。第二次世界大戦三部作といわれる佐々木穣ワールドの金字塔。
三作選ぶのはけしからん!なんて言わないで...されば三位一体ということでお許しを!
2.「奪取」真保裕一(講談社)
綿密な取材と膨大な情報性、それに巧みな構成とスピード感あふれる文章で一気に読ませる!
これほど読み終わるのが惜しかった小説もめずらしい。他の作品もすべてお薦めです。捨て作なしの仕事人。
3.「密やかな結晶」小川洋子(講談社)
有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、
美しく危険な状況の中で描く傑作長編です。他には「薬指の標本」「ホテル・アイリス」もお薦めです。
4.「五分後の世界」村上龍(幻冬舎)
現在より五分時空のずれた地球では、もう一つの日本が戦後の歴史を刻む。
世界屈指の戦闘国家となった日本国の聖戦を描いたまさに衝撃の書。村上氏の最高傑作だと断言したい。
5.「白河夜船」吉本ばなな(福武文庫)
透明な夜の空間のなかに、喪われた愛と生のせつなさを描く三部作。今の日本・今の日本人をクールに
描く才女ですね。昔はお父さんの方の著作を読んだものですが、いまじゃバナナばっかり食べてます。
6.「方丈記」鴨長明(岩波文庫)
高2の夏休みのとき、古文の先生(今じゃ校長だよ)に薦められて読んだ唯一の古典作品。
読書感想文に、鴨長明は現代で言えば「イージーライダー」のピーター・フォンダであると結論づけたら、
えらくそのフレーズを気に入ってくれ笑いっぱなしであったことを今でも憶えている。高等遊民の元祖だね!
7.「1973年のピンボール」村上春樹(講談社)
青春期の孤独を彼独特の斬新なタッチで描ききった快作。魔法使いも真っ青の比喩のカッコ良さ。
他ではやはり「ノルウェーの森」かな、和田誠さんとのJAZZものもいい味出てますよね!
8.「音楽」三島由紀夫(新潮文庫)
なぜかわからないが、「鋏がチョキンチョキン」というフレーズが頭の中にこびりついてしまって困ってしまった。
精神分析学とかフロイト心理学に興味を持つきっかけになった作品でもある。三島作品の主流ではないが
好きな作品です。平易な文体のせいもあるが、すいすい読めてしまって自分でもびっくりでした。
9.「永遠の仔」天童荒太(幻冬舎)
過去と現在を巧みに結びつけて一気に読ませる大傑作長編です。人間の心の闇は深くて重い。
10.「夏、19歳の肖像」島田荘司(文芸春秋)
ミステリー要素と青春をうまくミックスさせ鮮烈に描いた大好きな作品。美文ですよ。島田氏といえば
「占星術殺人事件」が有名だが、トリック・残酷・猟奇殺人・冤罪・時代物・青春もの・短篇とどんなジャンル
でもOK!というミステリー界では敵なしの御大です。「奇想天を動かす」「水晶のピラミッド」がお気に入りです。
次点「夜明けの晩に」山田真美(幻冬舎)
主人公の17歳の美少女・満奈がメビウスの環の全貌に迫る、美しく官能的な「宇宙の旅」。
手塚治虫の「火の鳥」や光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」、そしてクラーク&キューブリックの
「2001年宇宙の旅」にも迫る作品との声もあるくらいだ!おおげさかな?確かめてみる価値はありますよ!・好きな文学作品(海外篇)
1.「草の葉」W・ホイットマン(岩波文庫)
大胆な自由詩形、内部に閉じ込められることのない、湧き上がるような感覚の解放、魂と肉体との
生き生きとした合体、政治と社会への正面切った発言。フロンティア精神と自由の国アメリカを実感した!
2.「O・ヘンリー短編集」O・ヘンリー(新潮文庫)
高校1年生の時に出会った最高の出会いのひとつ。それがこの短編集だ。夏休みに辞書片手にペーパーバック
一冊全部を訳しきったときは、本当に心地よい達成感を味わうと共に短編集という小宇宙にすっかりはまって
いた16歳の私が確かに存在した。O・ヘンリーの作品の特長であるどんでん返しの見事さ、作品の根底に
流れる人間主義の尊重にも深く感動した。
3.「この日をつかめ」ソール・ベロー(新潮文庫)
人生の峠を既に越えたかに見える一人の男の危機的な一日を追いながら、究極の状態における人間存在の
意義を問う名作です。舞台となるニューヨークで実際に物語りを追った旅をしたことがある。他では「ハーツォグ」
や「オギーマーチの冒険」が好きです。
4.「路上」ジャック・ケルアック(河出文庫)
先にギンズバーグやバローズを知るが、やはり決定打となったのは本作である。スピード感のある文章に驚いた
ものである。ビート・ジェネレーションやサイケデリックなものに興味を持つきっかけをつくってくれた大事な一冊。
チャーリー・パーカーのことを知ったのも本書でした。それ以来のジャズ狂いは今でも続いています。
5.「アルケミスト」パウロ・コエーリョ(角川文庫ソフィア)
宝物を探して旅する主人公が、必然的偶然によって出逢う様々な体験を通して、宇宙の真理に近づいていく
スピリチュアルな物語です。旅のお供に最適かと思います。ヨーロッパのバックパッカーも皆読んで感動したと言って
おりました。毎日寝る前にちょっとづつ読むというのもおすすめです。いい夢見れそう!
6.「天使よ故郷を見よ」トーマス・ウルフ(新潮文庫)
一つの石の、一枚の木の葉の、一つの扉について、そしてすべての物、人々についての遠く故郷を離れた土地
での回想シーンが山ほど詰まったすばらしい自伝小説。トム・ウルフと間違えないように!別人です、念のため。
この小説の原書しかもイラストレイティド・エディションの初版本を私持ってるんです!ちょっとした自慢です。
7.「タルキニアの小馬」マルグリット・デュラス(河出文庫)
地中海沿いの辺鄙な村。ひどく暑い夏。二組の夫婦がいて、退屈な長いヴァカンスを過ごしている。倦怠の
果てに料理一つで言い争いになったりする暑い暑い日...。デュラスの本は複雑な心理を一層複雑に描く
ような難しい本だけれど、こんな長い“退屈”にはむしょうに憧れを感じてしまうのは私だけでしょうか...。
今でも大好物の『ムール貝のスパゲッティー』や『カンパリソーダ』を知ったのも本書からでした。懐かしい〜。
8.「失われた地平線」ジェームス・ヒルトン(新潮文庫)
第一次世界大戦後の革命騒動に揺れるインドの地から緊急避難しようとした英国領事ら4人。ところが、
彼らを乗せた旅客機は、青い月が輝き、ラマ教寺院がそびえる摩訶不思議なチベットの秘境=シャングリラ
へと拉致されてしまった...。「チップス先生さようなら」の著者のもう一つの名著です。
9・「百頭女」マックス・エルンスト(河出書房新社)
植草甚一さんの著書で知った。147点のコラージュを駆使した目で見る暗黒ロマン。超現実主義最大の
怪物的名著です。古本屋で見かけたら即ゲットですよ!今でもコラージュ作品が好きです。
10..「マクベス」W・シェクスピア(新潮文庫)
シェクスピアの作品の中では一番好きです。しかし読むよりやっぱ戯曲は舞台で観て感じるのが一番です!
魔女と悪妻にそそのかされて王を殺害するまでの過程がほんとたまらないですね!
次点「クヌルプ」ヘルマン・ヘッセ(新潮文庫)
生涯を旅で過ごす人のお話です。バックパッカーの方もぜひ読んでみてください。共感しますよ!